「高齢者や障害者の『快適』『自立』『就労』『安全』の支援が企業理念です」と嶋田社長。 夫の嶋田裕之さんが経営する産業用電子機器の開発会社(株)アダブテクノが、平成10年頃から福祉用具の研究を始め、商品の販売会社として平成13年に当社を設立、節子さんが社長、裕之さんが開発室長になった。 かつては新日本製鐵に勤め、30年以上、計測や制御の開発に取り組んできた裕之室長を始め、少数ながら社員の技術力は高い。これまで、高齢者の徘徊を予知する「徘徊感知システム」や、モニター内の自分と仮想物体とが戯れることにより高齢者や心身障害児にわずかな時間でも遊び(ゆとり)を提供する「仮想遊戯システム」などを開発してきた。 現在、当社が力を入れているのが、障害者用テレビリモコン「テレビトコール」の開発・販売である。この商品は、一つだけの大きなボタンを軽く押すだけで、電源やチャンネルを簡単に操作できるタバコ箱大のサイズのリモコン。どのような姿勢や環境でも操作でき、呼気スイッチなどの使い慣れたスイッチとも接続可能で、呼出機能も付加されている。労働者健康福祉機構総合せき損センターと共同開発し、10月から本格発売を開始したばかり。 「テレビトコール」の他にも、パソコンやベッド操作用「無線スイッチ」や、柔らかで歯や歯茎にやさしい「マウススティック」など、高齢者や障害者の「痒いところに手が届く」アイディア溢れる商品を開発している。 「高齢者や障害者の不自由を一つでも多く取り除いていく商品をこれからも開発していきたい」と最後に嶋田社長は語ってくれた。
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